少し前にホッテントリ入りしていた【転職後1ヶ月目】ガチ未経験でwebエンジニアになって困ったことという記事について、同僚の小川さんが自分のブログで言及をしていた。元の記事の内容は「Webエンジニアになったけど些細なこともわからない!」というかんじで、Webエンジニアっていうか、フロントエンドエンジニアなのかな?
元記事に対して、小川さんは「なぜ技術ブログを書くのか」というテーマで書いていて、その中に
なんとなく書いたTipsが意外にも多くの反応を頂けたりすることもあるので(困っていることはみんな一緒だったりする)、どんな些細な事でもアウトプットしていくことが大事なんだなぁ、と思いました。
というものがあった。この「どんな些細な事でもアウトプットしていくことが大事」に対して、わたしも最近同じことを思ったのでそれについて書きます。
旧nanapiブログに載せていた「本当は怖くない!デザイナーがGitを大好きになった♡5つの理由」という記事を先日Qiitaに移行しました。内容は「デザイナーがGitを使ってみたけど実は全然難しくなかったよ!」っていう体験談で、特に便利なTipsとかを書いているわけではないのだけど、公開した初日から2週間で350くらいストックされました。TwitterやFacebookでの言及も多い。
移行する前、nanapiブログに置いてたときも800以上のはてぶがついていたし、ただの体験談がどうしてこんなに注目されるのかな?と考えてみた。Gitに関する情報って世の中に山ほどあるんだけど、もしかしたらこういう「最初にどういう風に感じて、その後どうやって克服していったか」みたいな超超初心者レベルの序章的なものってあまりない気がする。できるようになった人目線のものは多くあるけど、0から1、みたいなレベルのものは他に比べて実は少ないのかもしれない。みんなここから入るのにね。それがデザイナー向けであれば尚更。
このGitの記事の話に限らず「そんなこと、今更わざわざ聞く?」みたいなレベルの情報って意外となくて、でもネット上で「わからない」って言うと、はてぶ等で意見を言う人やツッコミをする人はいるけど、ストックされるような情報にアウトプットしてくれる人は稀。だから「こんなこと今更すぎるけど一応〜」みたいな感じで書くと意外と反応もらえることがある。「新人必見!倍速かつ高品質なバナーを作るためのコツを全公開します」という記事も、誰でもやっていそうなバナー作成の手順を書いてるだけなのだけど、そんな当たり前そうなことでも書いてみると需要があった。そういう話をslackのblogチャンネルで話していたとき、@wadapが「10人が目にすると2〜3人くらい「今更www」とかいう人がいるけど、1人でも役に立つ人がいるならそれでいいよね」と言っていて、本当にそれに尽きると思った。
ふと「前にもこんな話したな?」とデジャヴのようなものを感じて色々思い出してみたら「自分ではできて当たり前と思っていることが、必ずしも他人も当たり前のようにできるわけではない。だからそれをライフレシピにすることで、世界の誰かの役に立つはず」ってけんすうさんがよくnanapiというメディアについて言っていたことだった。そこに共感してnanapiに来たのだから、こういうアウトプットの考え方になるのはある意味当たり前かもしれない?今更だけど。
社内のQiita:Teamも些細なことでもネタっぽいことでも書いておく。意外とあとで何かのヒントになったりするし。Qiita公式でも「Qiitaで春の新生活を応援しましょう!」みたいなこういうのやってていいですね。あと最近、わからない人目線での説明がうまい、と褒められたので、そういうところを生かしつつ、わたしも小川さん同様些細な事でもアウトプットしていこう〜と改めて思いました。
新年度の抱負風にしておわり。FY16もがんばるぞ!