最近チームで話すときにファシリテーションで大事にしていることは「メンバーがどこで違和感を感じているのか」を注意深く見る、ということです。

少しでも「( ・⊝・ )?」「( ˘•ω•˘ )?」って顔をするタイミングを見逃さない。

チームのエンジニアは、納得していないとき、何か疑問が残るとき、は絶対に納得していない顔をします。でも本人は最初「何に違和感を感じているか」よくわかっていなかったりするので発言はしない。なのでここで必ず声を掛けます。そうして、その違和感を丁寧に拾い上げて紐解いていくと、実は他のメンバーがそれまで誰も気づいていなかった課題に辿り着いたりする。本人が始めからそれを「課題」として認識していなくても「なんか変だな」という違和感がアラートになり話すきっかけにできる。

ここのシーンで見逃して先に進んでたら、結局後戻りになってまたここに来てたな、ということも少なくない。特に見落としていることがなかったとしても、そこの違和感についてきちんと話すことにより、本人の理解が深まり、腹落ち感がより得られるので、その先のコミュニケーションが少なくて済んだりします。

【違和感を大事にするメリット】

  • 話が進んでいるけど何か見落としていることに気づける
  • 腹落ちせずに進んでしまうことを避けられる
  • チーム内で大きな齟齬が生まれない
  • 腹落ち・納得することで熱量・コミット感が高まる
  • 結果的にコミュニケーションコストが抑えられる

【違和感を大事にするデメリット】

  • 時間がかかるのでめんどくさく感じるときもある

本質を理解しているとデメリットはさして問題じゃないので、ほぼメリットのみですね。違和感はすごく大事だと思います。幸い、いまのチームではそれを放置して前に進むことができない人ばかりなので、一見めんどくさく感じることもあるんですが、結果としてはそこがすごく安心できます。

というわけで、長期的な戦略に取り組んでいく上では、こういうコミュニケーションにとことん投資した方が、先でのエラーが少なくて済み良いです、という話でした。